中小企業M&Aにおいては、基本合意契約締結後に、買手企業による対象企業の買収監査(DD・デューデリジェンス)が一般的に行なわれています。
DDには、最もよく行われる会計・税務DDのほかに、法務DD、労務DD、ビジネスDDなどの種類があります。
どの種類のDDを行うかは、対象会社の業種や案件の特性に応じて判断すべきところにはなりますが、最低でも会計・税務DDはしっかりと行っておくべきでしょう。(会計・税務DDをご依頼の方は、M&Aに精通した会計士・税理士をご紹介しますので、お気軽にお申し付けください。)
もちろん、案件によっては、会計・税務DDだけでは、リスクの把握が不十分となる可能性がありますから、法務DDをしっかり行っておくことで、M&A実行後の後日の紛争を予防することが可能となってきます。
司法書士による簡易法務DD(デューデリジェンス)
法務DDというと、それなりの規模の法律事務所に依頼をして複数の弁護士によって行われるというイメージがあります。
そのような法律事務所にDDを依頼すると、確かに、様々な法的論点を網羅することができてボリュームのあるDDレポートが提出されるのかもしれませんが、とにかく報酬が高額で、百万単位の報酬になってしまいます。
一方で、株の変遷に不安があるなど案件の特性上、法務DDはやっておきたいけれど、規模の大きい法律事務所に百万単位の報酬を払うほどでもない、というケースはかなりあるものと思われます。
弊所では、そういった高額な弁護士に依頼する程ではないけれど、安い費用で法務DDは一応やっておきたいという方のために、弊所の司法書士による簡易法務DDのサービスを提供しています。
この簡易法務DDでは、チェックする論点を中小企業M&Aで特に問題となる以下の法令に絞っているのが特徴となります。
- 民法・会社法・商法(株の変遷のチェックもこちらに含みます。)
- 民事訴訟法・民事保全法・民事執行法(訴訟関係のリスクを把握します)
- 不動産登記法・商業登記法(登記周りで生じている問題点を把握します。)
- その他(未払い残業代や明らかな犯罪行為について把握します。)
弊所の司法書士は、約500件のM&Aに関与した実績がありますから、中小企業M&Aで特に問題となりやすい法的リスクの種類や特徴をよく把握しています。
リーズナブルな費用で法務DDを行っておきたいという方は、弊所までご相談ください。